比重計特集
計量計測データバンク >機種別特集トップ >比重計特集
比重計を買うなら

横田計器製作所の浮ひょう(密度計・比重計)特集

特集記事 製品紹介

石油製品からお酒まで
液体の品質管理の必需品

石油からお酒まで対応する浮ひょう

浮ひょうは、密度計、比重計とも呼ばれ液体の密度、比重、濃度などを測定する。 目盛の表し方で、密度浮ひょう、比重浮ひょう、酒精度浮ひょう、日本酒度浮ひょうなどいろいろな浮ひょうがある。測る液も石油製品、化学製品、お酒、清涼飲料など多数ある。液体の品質管理をする一つの方法として使われる。

特長
(1)密度、比重、濃度などを直読出来る。
(2)ほとんどの液体に使用できる。
(3)構造が簡単なわりに、精密な測定ができる。

原理
 液体中に浮ひょうを浮かべ平衡にしたとき、けい部に働く液の表面張力と空気中に出ているけい部の空気による浮力を無視すれば、浮ひょうの質量と液中にある部分の浮ひょうの体積の質量は等しくなる。このときの密度等をけい部に目盛する事により、密度等を測ることができる。

密度
 単位体積あたりの質量。kg/m3が浮ひょうの基本的な目盛。国内ではg/cm3が多く使われている。目盛決めの温度、すなわち標準温度は15℃、または20℃。

比重比重から計算式で求められる計量単位
 物質の質量と、同体積の純粋な水の質量との比。これは物質の密度と、水の密度の比ともいえる。一般的に15/4℃と標準温度が決められているが、これは分子の温度は測定温度、分母の4℃は標準とした水の温度を表している。ほかに、20/20℃、15/15℃などの標準温度がある。これも同じように分子は測定温度で、分母は標準とした水の温度である。
 比重から計算式で求められる計量単位は右の表。

しょ糖度
 しょ糖の濃度を質量百分率で表す。しょ糖度と比重のテーブルがある。標準温度は20℃だが、17・5℃、22・5℃などもある。ブリックス計、サッカロメーター等とも呼ばれる。

酒精度
 エチルアルコールと水の体積百分率を酒精度で表す。酒精度と比重のテーブルがある。標準温度は15℃。酒類の管理に用いる。
※注 1972年OIML(国際法定計量機関)で新しいアルコールのテーブル(相関表)がでている。これは質量百分率と密度の関係を、体積百分率と密度の関係として勧告している。OIMLの体積百分率は酒精度と多少異なる。
 以上が浮ひょうの主な目盛である。基本的には密度との関係がわかればどのような目盛もできることになる。

使用方法
 試料をシリンダーに採り浮ひょうを浮かべ、以下のようにして示度を読みる。
(1)浮ひょう、シリンダーはきれいに洗浄する。
(2)シリンダー中の試料は十分撹拌し温度を一様にする。
(3)浮ひょうの先端をつまみ試料に浮かべる。
(4)静止した後2、3目盛沈めてから静かに手を離す。
(5)浮ひょうが静止した後、その示度を1目盛の2分の1もしくは5分の1まで読みとる。
(6)この測定を2、3回繰り返し、その平均値を採る。

温度補正
 浮ひょうを標準温度以外で測定したとき、その温度における液体の密度(比重)を求めるには温度補正をする。d+Δd=d+dα(t0―t)〔d:測定密度、Δd:測定温度での補正量、α:ガラスの体膨張係数、t 0:標準温度(℃)、t:測定温度(℃)〕

 

 

Since 15 Mar 2006/Copyright (C)2006 株式会社日本計量新報社. All rights reserved.