2020年日本圧力計温度計工業会新年賀詞交歓会
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日本圧力計温度計工業会は、2020(令和2)年新年賀詞交歓会を、1月9日の午後、東京都千代田区六番町の主婦会館プラザエフで開催した。
事務局の池田吾朗氏の司会進行で進められた。
会場のようす
西野寧一会長(西野計器製作所社長)が、年頭のあいさつをした。<動画1>
来賓あいさつする池田秀俊経済産業省製造産業局産業機械課課長補佐 <動画2>
来賓あいさつする森中泰章産業技術総合研究所計量標準総合センター工学計測標準研究部門計量器試験技術グループ長 <動画3>
堀井茂日本計量器機器工業連合会専務理事の音頭で乾杯 <動画4>
岡田延孝副会長(岡田計器製作所会長)が閉会のあいさつ <動画5>
◇西野会長の年頭あいさつ
昨年は、5月に元号が「令和」に改まり、新天皇がご在位されました。しかし、9月に関東地方から東日本の広範囲において台風15号と19号の上陸による甚大な暴風・浸水被害が発生し、被災されました皆様の一日も早い復旧をお祈りします。10月の消費税増では、駆け込み需要増も殆ど無く、又大きな混乱もなく実施されました。これは、年金や医療などの社会保障を維持するための費用に充てられます。急激な少子高齢化のために社会保障費がここ30年で3倍に膨れ上がった為です。10月31日世界遺産の沖縄県那覇市の首里城が火災により焼失してしまい、一刻も早い再建が望まれています。
しかし、日本で開催された第9回ラクビーW杯では、日本代表がベスト8に進出し日本が一つになり「ONE TEAM」は、流行語大賞に選出されました。
計量計測業界では、皆様ご存知のこととは存じますが、5月20日130年ぶりに「キログラム原器」がその役割を終え、物理定数に基づく新しい定義に置き換わりました。同時に、温度の単位「ケルビン」・電流の単位「アンペア」・物理量の単位「モル」の定義が刷新されました。
アネロイド形圧力計の生産量におきましては、昨年4月は対前年比約20%の減産傾向にありましたが、10月には10%減と若干回復傾向となっております。産業界の「安全・安心・信頼」が叫ばれ、計量・計測機器の技術向上及び製品の品質向上が、お客様の製品の高品質化に貢献しているものと考えます。
当業界においては、水俣条約施行により水銀使用禁止がいよいよ実施されます。水銀充満圧力式指示温度計が使用禁止・全廃されます。既にJIS B
7549液体充満圧力式温度計を制定、JIS B
7529蒸気圧式指示温度計を改正し、生産・提供しておりますので、使用者の皆様には、安心して切り替えくだるよう案内いたします。メーカーとしては水銀充満圧力式指示温度計の、気体充満圧力式指示温度計への代替えが完了しております。
本年は、予てより準備を進めてまいりました水銀充満圧力式指示温度計につきましては、全廃となりますので、ご使用中のユーザー様におかれましては、非水銀温度計への切り替えにつきましてご理解・ご協力を重ねてお願いする次第です。
ただ、水銀の特性を最大限生かし、過酷な使用環境条件(高温・高圧・高粘度な測定体の圧力を測定)において圧力計測を行う特殊計器である高温用ダイアフラムシール式圧力計測器と、圧力計を製造するにあたり校正・検査を行う水銀基準液柱型圧力計につきましては、製造・販売・使用は水俣条約の適用外となりました。
機械式圧力計・金属製温度計は産業界になくてはならないマザーツールであり、主なるユーザー層は、一般産業機械をはじめ油圧機器、空圧機器、建設機械、石油化学プラント、電力プラント、空調設備、高圧ガス関連、半導体製造装置、鉄道車両等広範囲のユーザーで圧力、温度の監視に使用されており、産業界においてはなくてはならない製品であり、多品種、堅牢安価、電源不要で長年に亘りご愛顧を頂いております。お客様の安全・安心を守る重要な計測器でございます。今後共、信頼性の高い製品をタイムリーにお客様に提供し、安全・安心及び信頼性を向上し、お客様製品の高品質維持のお役に立てていることを自負し、今後とも努力をしてまいります。
本年も当工業会の会員企業にとって魅力ある団体として、有益な情報をよりスピーディに共有し健全な活動が図れるよう注力してまいりたいと考えております。
来賓を代表して、池田秀俊経済産業省製造産業局産業機械課課長補佐および森中泰章産業技術総合研究所計量標準総合センター工学計測標準研究部門計量器試験技術グループ長から挨拶があった。
堀井茂日本計量器機器工業連合会専務理事の音頭で乾杯し、交歓に入った、参加者は新年の門出を祝った。
14時に、岡田延孝副会長(岡田計器製作所会長)が閉会のあいさつをした。