第10回定時総会開会 田中義一会長挨拶(2021年5月19日)
日本計量機器工業連合会 第10回定時総会 2021年5月19日(水)を東京都港区のザ・オークラ・トウキョウで開く
第10回定時総会の開会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、新型コロナウィルス感染対策に伴う緊急事態宣言発令の中、本総会にご臨席いただき、まことにありがとうございます。
昨年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響により、我が国経済は運輸・サービス産業では大変厳しい状況にある一方、生産用機械産業、自動車産業、半導体電子部品などのデバイス産業では、顕著な回復の動きとなっています。
また、世界経済についても我が国同様新型コロナウィルス感染拡大の影響により、全体としては依然厳しい状況にありますが、感染症の早期封じ込めに成功した中国では、近年の経済成長率に近い水準まで回復するなど、ワクチン接種が進む米国とともに世界経済の牽引役して動向が着目されています。
このような中、2020年度における計量計測機器の生産額は、分析機器、プロセス用制御機器を含む全体は7,215億円で、前年比10.2%の減少見込みと、2015年度実績レベルとなっています。
このうち、長さ測定機器、質量計、ガスメーター・水道メーター、流量計、ガソリン計量器等、本会会員との関わりの深い10機種については、3,592億円で前年比11.4%の減少と、やはり2015年実績に相当するもので、会員企業の皆様におかれましても、大変厳しい経営環境となっていることが推察されます。
一方で、今年度は新型コロナウィルス感染防止に向けたワクチン接種が世界的に広まる中、世界経済は急速な回復に向けて動き出していくことが期待されます。
計工連といたしましては、アフターコロナに向け、AI、IoTのデジタル通信に係る半導体デバイス技術、カーボンニュートラルの実現に向けた新エネルギー技術など、様々な技術革新の加速により、これまでの品質、価格、納期といった競争から、「モノ」を通じて市場にいかなる付加価値をもたらすかといった競争の変化に対応すべく、市場ニーズを的確に把握したうえで事業を展開してまいります。
2021年度事業では、会員企業の技術開発力強化のための支援事業、計量計測機器の市場拡大に向けた事業、国際競争力確保のための標準化事業、国際展開を支援する事業、そして優秀な人材の育成・確保をはかるための研修事業等々、計量計測機器業界が「産業の振興・発展、そして社会生活の安心・安全」にこれまで以上に貢献できるよう取り組むことといたします。
そして、これら事業を通じ、計量計測機器産業の更なる成長、発展につなげてまいりたいと存じます。
また、諸事業の実施にあたりましては、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策を講じ、会員の安全を第一に活動を行ってまいります。
会員各位の絶大なご協力をお願い申しあげ、簡単ではございますが、第10回定時総会の開会の挨拶といたします。
本日は、よろしくお願いいたします。
日本計量機器工業連合会 第10回定時総会 2021年5月19日(水)を東京都港区のザ・オークラ・トウキョウで開く
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