「ISHIDA Mind」で世界のイシダ目指す石田隆英氏 (株)イシダ 社長 vol.1 |
|
石田隆英 代表取締役社長 1970年2月24日生、京都府出身 【学歴】 |
|
日本計量新報 2011年1月1日 (2852号)2部4-5面掲載
世界的に見るとアジアが一番明るい景気は回復基調にある
−−日本の経済情勢をどうご覧になっていますか。 危機感を持って経費削減をするこの間、当社でもそうですが、製造メーカーは各社とも危機感を持って経費削減に取り組み、その努力で利益を出しているのが、日本経済の現状ではないかと思います。 為替水準が影響 現在、為替水準が大きな影響を与えています。2年ほど前は1ドル=110円ぐらいで推移していた為替水準が、現在は80円台の前半になっていますから、輸出に関しては売上台数が同じでも売上高は3分の2程度になってしまいます。 国内でのものづくりのチャンスでもある厳しい雇用情勢を反映して、日本国内の給与水準が下がるのは、逆にチャンスでもあります。地方で、勤勉で優秀な人材が確保でき生産コストに見合うのであれば、生産を海外へ移さなくても国内でのものづくりのチャンスでもあるわけです。生産・販売の海外展開を進める一方、国内の賃金水準の下落もにらみながら日本の地方でのものづくりも見直し始めています。 中長期的には欧州は厳しい2010年の9月に欧州の5カ国(オランダ、フランス、スペイン、イギリス、スイス)を訪問しました。欧州の景気は回復してきています。当社の子会社であるイシダヨーロッパの受注額も戻ってきています。 アメリカは日本と似ている−政治が足を引っ張っているアメリカは、市場としては大きな国です。日本とアメリカは政治・経済で似ている面があり、気持ちは前進していこうと前向きですが、政治が足を引っ張っています。 中国は強い−すばらしいスピードで発展世界的に見ると、アジアが一番明るいですね。 変わらぬこと、変えていくこと−−イシダの企業経営の基本理念や事業の方向性についてお聞かせください。 「世の適社・適者」を目指す2010年に、私たちイシダは、永続と発展を目指して「ISHIDA Mind」を制定しました。 |
|