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安心・安全輸送のために(1) トルク値管理は重大事故を防止する

(3054号/2015年4月26日掲載)
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特集記事 製品紹介

東日製作所
大型車輌締め付けトルクレンチ「TW2」「ST3」

TW2ST3

トルク計測機器の専門メーカーの東日製作所(東京都大田区大森北2−2−12、電話03−3762−2452、辻修社長)では、効率よく安全にまた確実に大型ホイールナットの締め付けができる専用のトルクレンチ「TW2シリーズ」と、多軸のトルクチェックが簡単な「スピントルクST3シリーズ」を発売している。
■トルクレンチ「TW2シリーズ」
 TW2シリーズは大型車両のボルトの締め付け用に「一人で・楽に・正確に・安価で」をコンセプトにデザインされた、増力装置付きトルクレンチである。増力装置により、これまでの約3分の1の力で、一人で簡単にどの位置のボルトにもアクセスでき、±5%の精度で締め付けができる。
 使用用途別にTW750N2(トルク範囲最小350〜最大750N・m)、 TW1000N2 (トルク範囲最小400〜最大1000N・m)の2機種あり、増力装置のラチェット改良、バンパー強化などが施され作業性、堅牢性ともに大幅に向上している。
【特長】▽ダンパーによる上下運動のサポートと出力軸のスライドにより簡単にナットへの位置合わせができる。▽増力装置の作用により、従来の約3分の1の手力で楽に正確に締め付けることができる。▽自立型なのでトルクレンチの重さを気にすることなく一人で楽に作業が進められる。▽トルク制御可能な動力式締め付け機より大幅に安価で省力化可能。▽電気・エアが不要なので場所を選ばず出先でも手軽に使用可能。▽トルクレンチの振り角が細分化され、低い位置のナットも締めやすくなった。▽トルクチェックはスピントルクST1000N2で、締め付け作業と同時に簡単におこなえる。▽精度±5%、正逆ねじ対応、校正証明書付属。▽地上高約255〜約790mmのナットに対応できる。
■スピントルク「ST3シリーズ」
 ST3シリーズは多軸締め付け装置からナットランナーを取り外さないで簡単にトルクチェックと角度チェックができる。回転角法締め付けにも対応しており、ハンドナットランナーにも使用可能。ブルートゥース搭載のST3−BTやビットタイプもラインナップしている。
【特長】▽角度計測機能を追加=圧電振動ジャイロを搭載して角度計測が可能。ST3シリーズではスナッグトルク(ナットが密着するトルク)から角度計測を開始して最大トルクとその際の角度を記録し、締め付け作業終了後、有線(USB)で接続したPCでデータを管理できる。またブルートゥース搭載モデルのST3−BTシリーズでは、スナッグトルクから締め付け終了まで(max999度)のトルク/角度データを記録し、作業終了後に無線でPCにデータを一括送信してPC側でエクセル等により「トルク/回転角度のグラフ」を作成でき、とくに回転角法締め付けのチェックに最適。▽従来機種にはなかった出力軸のモデルを4製品追加して用途を拡大=入・出力軸がHex6.35mmのST15N3−6.35とST15N3−6.35−BTを追加し、小容量ハンドナットランナーにも対応した。さらに9.53角のST50N3−3/8とST50N3−3/8−BTを追加して使用可能なナットランナーを増やし、さらに従来より1サイズ小さく、比較的安価なソケットが使用可能。 ▽ブルートゥース搭載モデルが標準在庫品になり納期短縮=ST3シリーズではブルートゥース搭載モデルがST3−BTシリーズとして標準在庫品になり、納期短縮が可能になった。
【型式名】ST3(シリーズ18機種あり、2〜1000N・mまで対応)
【価格】▽ST10N3〜ST200N3=20万4000円▽ST10N3−BT〜ST200N3−BT=25万2000円
【測定範囲】2〜2000N・mまでの9機種。
【共通仕様】▽トルク精度=±1%+1デジット▽角度測定範囲=0〜±999度▽角度1デジット=1度▽角度精度=±2%+1デジット▽測定方向=左右▽表示=7桁LCD▽データメモリ=999データ▽演算機能=サンプル数、最大値、最小値、平均値

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