国際計量標準シンポジウム
− トレーサビリティとグローバルMRA −1999年6月21日(月)、東京のJAホールで
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計量標準の同等性確認や相互承認などの動き急
世界の第1人者が現状と展望を語る
(財)日本規格協会は通産省工業技術院の後援で、六月二十一日(月)、東京・大手町のJAホールで、国際計量標準シンポジウム「トレーサビリティとグローバルMRA」を開催する。メートル条約に加盟している各国の計量標準研究所の間で、この秋にも計量標準に関する相互承認協定(MRA)が結ばれる予定である。本シンポジウムではこれらの急速に動き始めた計量標準を巡る状況の見通しや、計量標準やトレーサビリティと産業技術との関連などについてクイーン国際度量衡局長ら世界の第一人者が解き明かす。
産業や経済のグローバル化に伴い、産業技術の基盤にとって不可欠な計量標準やそのトレーサビリティの二国間、多国間での相互承認の重要性が高まってきている。製品規格、試験評価、ISO9000などのシステム規格、試験所認定など相互に共通の基盤をつくることが強く求められているのである。二国間、多国間で基準認証の相互承認も進んでいる。これらの大前提、共通の基盤となるのが計量標準、標準物質の整備とトレーサビリティ体系の確立である。そのため計量標準に関して国際的、地域的な枠組みのなかで国際比較や相互承認への取り組みが活発化している。
本シンポジウムのテーマにとりあげられた「グローバルMRA」すなわちメートル条約に加盟している各国の計量標準研究所が保持する国家計量標準の同等性の確認と各国の計量標準研究所などの国家計量機関が発行する校正証明書の相互承認に関する協定の締結に向けた動きもその一環である。計量標準の同等性の確認や各国の計量標準機関が発行する校正証明書の相互承認に関してはAPMP(アジア太平洋計量計画)などの地域計量組織の役割も大きくなってきている。
本シンポジウムは、動きが急な計量標準を巡る状況に関し、この分野で世界の第一人者を迎えてその背景、現状、未来を概観する。
- 【日時】
- 6月21日(月)、13時〜17時
- 【場所】
- JAホール(東京都千代田区大手町一−八−三JAビル九階)
【プログラム】
- 13時〜13時20分
「オープニング」飯塚幸三=国際度量衡委員会副委員長、(株)クボタ代表取締役副社長- 13時20分〜14時
「計量標準のトレーサビリティとグローバルMRA」テリー・クイーン博士=国際度量衡局(BIPM)局長- 14時〜14時50分
「ISO9000と計測」アラン・ロバートソン博士=カナダ国立計量標準研究所(NRC/INMS)化学・力学標準部長- 15時10分〜16時
「産業界における品質保証の今日的意義」−標準・計測管理、トレーサビリティ、認証の重要性−横山靜=(株)日立製作所計測器グループISO推進センター長- 16時〜16時40分
「APECにおける相互承認の問題」バリー・イングリス博士=アジア太平洋計量計画(APMP)議長、オーストラリア国立計量研究所(NML)所長- 16時40分〜17時
「まとめ」今井秀孝=計量研究所所長◇司会=武田貞生(工業技術院標準部知的基盤課長)【参加料】
- 一般=一万五百円
- 維持会員および協賛団体会員=九千四百五十円
- 【定員】
- 四百名
- 【協賛】
- (財)化学品検査協会、(社)計測自動制御学会、(社)計量管理協会、(社)精密工学会、(社)電気学会、(社)日本化学工業協会、(社)日本環境測定分析協会、(社)日本機械学会、(社)日本計量機器工業連合会、(社)日本計量協会、(社)日本計量士会、日本精密測定機器工業会、(財)日本適合性認定協会、(社)日本鉄鋼連盟、日本電気計器検定所、(社)日本電気計測器工業会、(社)日本品質管理学会、(財)日本品質保証機構、(社)日本分析化学会(五十音順)
- 【申込先・問い合わせ先】
- (財)日本規格協会普及事業部普及業務課=〒一〇七−八四四〇、東京都港区赤坂四−一−二四、電話〇三−三五八三−八〇〇四、FAX〇三−三五八三−〇四六二