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非接触式の体温測定機器や装置が需要増

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、企業や商業施設で活用

 現在、非接触式の体温測定機器や装置が需要をのばしている。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、出社時の検温を実施する企業や、入店時に手指の消毒のほかに検温を実施している商業施設が増えている。従来の電子体温計は、体温をはかるためにはわきの下で挟んだり、口でくわえるなど、不特定多数の人間が利用する環境では感染拡大防止対策の面で向かない。肌に触れずに素早く検温ができる非接触式の体温測定機器や装置が注目され、不特定多数の人数を対象に素早く効率的に測定できるため需要を伸ばしている。

新型コロナウイルス感染症COVID―19対応の温度計測機器

 人の身体に異変が生じると体温が上がることが多い。喉が痛いとか喉に違和感を感じ,味覚に変化が生じることもある。人の五感の視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚は病気になると異変をおこす。目ヤニがでて目がかすむ、聞こえ方が悪くなる、寒気は触感ではないが空気などに触れる部分に異変の感覚がおこる。味覚がなくなり、臭覚が鈍る。感染症の1つである急性ウイルス感染症である感冒を患うと上の事柄の幾つかが症状としてあらわれる。

  SARS―CoV―2(ウイルス名)は新型コロナウイルスである。2002年11月から翌年に欠けて中国、東南アジアを中心に猛威をふるったのが感染症SARS(重症急性呼吸症候群)である。WHOは2003年7月5日に終息宣言をした。29の国と地域で発生したSARSは感染者数8098人、死亡者774人であり、致死率は9・6%であった。SARS騒ぎは今回のCOVID―19(こちらは病名)ほどではなかった。新型コロナウイルス感染症COVID―19による死者の10分の1が2020年夏の熱波によって発生しているのに騒ぎ方が違う。新型インフルエンザによる肺炎発症のため死者が5万人に達することもある日本なのに騒ぎ方が極端だ。未知のものへの恐怖が同じ意味の英語のパニックを引き起こした。世の中が変なのだ、と考えるしかない。

  新型コロナウイルス感染症COVID―19による症状は、人によって異なるが、ほとんどの感染者では軽度から中等度の症状であり入院せずに回復する。最もよくある症状は発熱。また空咳、倦怠感を伴う。時折みられる症状として痛み、喉の痛み、下痢、結膜炎、頭痛がある。また味覚または嗅覚の消失や皮膚の発疹または手足の指の変色がある。  感染症SARSのときには空港ほかで非接触温度計を使って体温測定する光景がテレビで映された。SARS感染による人の異変が外部に出現するのは体温の変化であるから感染者確認に非接触体温計が使われた。それから18年を経てカメラによる人認証と体温測定パソコンと連動するようになった。

  発熱者を非接触で検出するAIサーマルカメラなどがそれである。最大20名を同時に体温測定できる機器もある。だれが発熱しているか顔と姿と同時に記録する。とくにホテルにおける発熱者検出に使われているが使用対象は広い。病院やオフィス、公共交通施設やイベント会場など人が多く集まる場所や感染リスクが高い場所で有効だ。

  測定誤差は±0・5℃で測定温度範囲は30〜45℃。動作環境温度は10〜35℃。設定した以上の温度を検知した場合には、画像アラートにより即座に監視者に通知。音声アラートを搭載した機器もある。AI機能を搭載している機器では、顔認証の仕組みを用いてマスク着用の有無にかかわらず人の顔を検知する。一般的なサーモグラフィカメラとは異なり、人の額に焦点を当てた温度測定ができ、手元に温かい飲み物を持っていても高精度な検出ができる。


非接触体温測定の特長  
非接触体温は、人間が発する赤外線量を測定し表示する。  非接触体温計の最大の特長は、顔面または主に額や手首から少し離したところで測定し、肌には触れずに測定できるので、衛生的で感染防止になっている。  また測定時間が2〜3秒で終了する機器や、測定対象が移動しながらでも測定ができる装置もあり、使用場所や業種などで最適な機器を選択できる。  ただし測定直前まで、低温または高温な環境下で作業していた場合、実際の体温よりも低く出たり、高く出たりすることもあるので注意したい。
各社の非接触体温測定装置を紹介
チノー
  チノーの熱画像カメラをつかった体表面温度監視システムは、ウイルスのまん延、クラスタ発生の水隠対策に有効な熱画像(サーモグラフィ)カメラで、発熱の疑いのある人物を効率よくスクリーニングできる。3タイプからユーザーのTPOに合わせて選定できる。  チノーの熱画像カメラは、新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症の症状の特徴の一つである高い発熱を非接触で測定し、熱画像で表示、異常温度を感知したときに警報音で知らせることができる。 【特長】▽非接触で温度測定可能。▽設定温度以上の範囲を強調表示。▽可視画像と熱画像との結合可能。▽設定温度を超えるとアラーム音で知らせる(一部機種のみ)。▽ビデオ出力で大画面での画像確認が可能。▽小形・軽量で持ち運びが楽。  

■チノー 体表面温度発熱監視装置サーモヴューシリーズ CPA-L25TV、CPA-L150TV
 高速画像処理で発熱者を瞬時に特定国家温度基準にトレーサブルな高精度サーモグラフィ。 【特長】 ・顔認識機能と体温補正機能により、体表面温度から体温の予測値を表示 ・高速画像処理で歩行者の移動にも追従,絶え間ない人の動きを連続監視 ・高解像度76800画素の熱画像により額の局所的な発熱部を見逃さず,被験者の特定も容易 ・発熱部のみ赤色表示で、視覚的判断が容易なThermoviewモード搭載 ・Web端末で、リアルタイム熱画像表示と警報値のリモー卜設定が可能 ・警報発報時の接点出力を2点標準装備,上位の入退室且ゲート開閉システムなどに直結可能


■チノー 高機能形熱画像カメラ  CPA-T500シリーズ
  高機能形熱画像カメラ CPA−T500シリーズは、タッチパネルの大きな4形液晶モニタと180度回転する光学ユニットを搭載した熱画像カメラ。
【特長】 ・10秒から24時間のインターバルでの自動画像保存が可能 ・光学ユニットが180度回転するため真上、真下方向も容易に測定可能 CPA−T530Sは103μm/画素、CPA−T540Sは71μm/画素の顕微計測が可能 (24度レンズマクロモードオプション使用時) ・レーザー距離計による自動焦点可能 ・オプションレンズはユーザーにて交換可能

■チノー ユニット形体表面温度チェッカ  TP-Uシリーズ
  ユニット形体表面温度チェッカTP−Uシリーズは、2000画素の熱画像センサを搭載した体表面温度測定用ユニット。
【特長】 ・3秒ですばやく体表面温度を測定 ・スタンバイ、OK、NGランプを確認する簡単操作でセルフチェックが可能 ・触れずに測定できるので衛生的

■チノー(新製品) 熱画像付きハンディ形体表面温度チェッカ TP-ST1
  熱画像付きハンディ形体表面温度チェッカTP−ST1は、手軽に発熱が確認できるセンサ。  オフィス、工場、物流倉庫、スーパーマーケット、商業施設、公共施設などで活躍する。
【特長】 ・測定ポイントがわかる熱画像表示 ・一歩離れたところから発熱チェック ・片手で簡単操作・持ち運び容易 ・単三乾電池で動作

■アイリスオーヤマの顔認証型AIサーマルカメラ
  新型コロナウイルスの感染症問題の長期化に伴う感染拡大防止対策として、「AIサーマルカメラ」シリーズに個人認証と発熱者検知が同時にできる「顔認証型AIサーマルカメラ」を2020年7月1日から発売した。  「顔認証型AIサーマルカメラ」はAIアルゴリズムを搭載し、顔認証による個人特定に加え発熱者を検知できる。検知速度、顔認証精度はいずれも最高クラスの0・2秒、99%を実現している。事前設定よりも高い温度や事前登録していない個人が検出された場合には画像と音声アラートにより即座に通知する。また、マスク着用者のみ入場を許可するマスク着用強制モードや出退勤登録できる勤怠モードを搭載しており、オフィスフロアや施設の従業員出入り口での勤怠管理にも使用できる。顔認証無しモードも搭載しているため、クリニックや飲食店、受付カウンターなど顔認証が不要なシーンでも使用可能。


■アイリスオーヤマのドーム型およびハンディ型サーマルカメラ
  最大20名同時に測定できる「ドーム型AIサーマルカメラ」と、軽量で容易に持ち運びできる「ハンディ型AIサーマルカメラ」の2機種を発売している。

●ハンディ型AIサーマルカメラ
  スポーツ会場やイベント会場、病院や学校、オフィスなど一度に多くの人が集まり利用する施設において、非接触で1秒以内という短時間で、効率的に測定できる。温度測定の誤差は±0・5度と高精度で、あらかじめ設定した以上の温度を検知した場合には画像アラートと音声アラートにより、即座に監視者に通知できる。また、AI機能を搭載しているため、顔認証の仕組みを用いてマスク着用の有無にかかわらず人の顔を検知する。さらに、一般的なサーモグラフィカメラとは異なり、人の額に焦点を当てた測定ができるため、より高精度な検出が可能である。 【特長】 ・その日から使える設定不要タイプ。 ・人の顔にかざすだけ。約1秒のスピード測定。 ・約1m〜1・5m離れた場所から測定可能。 ・最長8時間連続稼働&LAN環境や電源のない場所にも。 ・スナップショットをSDカードに保存(最大8GB)。

●ドーム型AIサーマルカメラ
  ドーム型AIサーマルカメラについては同時に20名の発熱を検知することができる。AIアルゴリズムを搭載したことで、大勢の人が往来する場所や施設等でも、瞬時に顔認識し計測できる。また、人の額を焦点にして測定するため、手元に温かい飲み物等を持っていても高い精度で測定する。天井への設置だけでなく、三脚を使用して設置できるため、常設だけではなく、一時的な設置にも素早く対応できる。 【特長】 ・人体表面温度測定に特化し、誤差±0・5℃の高精度な計測を実現。 ・人の顔を認識する独自AIアルゴリズム搭載。 ・カメラの前を通過するだけで測定可能。約1秒のスピード測定。 ・同時測定最大20名・最大3m先までの人物を認識。 ・発熱者検知時は光と音でアラート通知。 ・Eメール通知も可能(iVMS−4200使用時)
■エー・アンド・デイ A&Dは、肌に触れずに、おでこにかざすだけで約1秒で検温できる非接触体温計「でこピッと」再販
 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による急激な需要増加への対応が困難になり、2020年1月下旬から一時的に販売を休止していた非接触体温計「でこピッと」(販売名:皮膚赤外線体温計 UT-701)の販売を、7月下旬から順次再開いたします。




1.非接触体温計「でこピッと」の一時的な販売休止の背景
「でこピッと」は2015年7月1日に発売した非接触体温計です。
肌に触れずに、おでこにかざして約1秒ですばやく検温できるので、衛生的で検温のストレスがほとんどありません。
発売以来ご好評をいただき、累計販売台数が30万台を超える人気商品ですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により1月下旬から欠品し、販売を休止せざるをえない状況になっていました。

2.非接触体温計「でこピッと」の主な特長
● 肌に触れずに検温できるので、皮膚からの感染が抑えられます。
● わきの下にはさんだり、口でくわえるなどの必要がありません。
● 肌に触れないため消毒が不要で、衛生的です。
● 約1秒で検温できるので、朝の忙しい時間帯での検温や、じっとしていることが難しい乳幼児の検温を無理なく行うことができます。また、短時間に大人数の検温が可能です。
● 介護が必要な高齢者など、寝ている人を起こさずに検温することができます。
● 小型・軽量・自立型・握りやすい卵型なので、ベッドサイドやカウンターに設置して、手軽に検温することができます。
● 37.5℃以上の検出時には、ブザー音が3回鳴り、お知らせします。
● 体温計以外の用途(温度計:お風呂やミルク、スープなどの温度測定。室温表示:室温10℃〜40℃を表示)にもお使いいただくことができます。
● 販売名:皮膚赤外線体温計 UT-701
● 医療機器認証番号:226AFBZX00169000
● 標準価格:オープン
 
 
 
 
 
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