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日本計量新報 2013年12月1日 (2990号) |
危ない橋をわたらせる地方公共団体が実施する計量行政高速道路の頭上を横切るいくつもの陸橋がある。高速道路ができる以前にそこに農道や生活道路があったから、その道路を使う権利があるということで、交渉のすえ高速道路の頭上にハシゴのような高架ができたと推察される。NHKの特別番組で橋梁が老朽化して危険な状況にあることが報道された。山梨県を走る中央高速道路の笹子トンネル上り車線の天井板落下事故の原因は何か。天井のコンクリートに打ち込んだボルトが腐ったり、ほかの理由で固定されない状態にあったことだ。これの監視はされていなかったといってよい。同じ方式の天井板が中央道ほか多くのトンネルから撤去された。もともと天井から板を吊しているあの方式は意味がなかったという疑念が強い。誰かが考えてそれを押し通すとそれがダメなことであっても実行され普及する。原子力発電所の地震と津波への実際上の無対策と同じことがここにもあった。 |
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