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2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催
2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

                    

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 経済産業省と計量記念日組織委員会は、2019年度計量記念日全国大会を11月1日(金)、東京都港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催した。 動画

 計量記念日式典は経済産業省が主催、全国の計量関係機関、計量関係団体で構成する計量記念日組織委員会が記念行事とレセプションを主催。

 計量関係31団体と日本計量振興協会が協賛する。協力は、全国計量関係団体。

 計量記念日全国大会は、11月1日の計量記念日を祝って全国の計量計測関係者が一堂に会し、相互の交流を深めると共に最新の技術情報等を共有して、学術、産業の発展向上に資することを目的としている。

 計量記念日式典では、「経済産業大臣表彰」と「産業技術環境局長表彰」の受賞者を表彰した。

 記念行事では、小学生から公募していた「何でもはかってみようコンテスト」や、「計量啓発標語」の、入賞作・入賞者を発表し、表彰した。

 「計量啓発標語」の入賞作は、来年の計量啓発パンフレット『計量のひろば』等に使われる。

 

式次第

■計量記念日式典(13時30分〜)

▽開会の辞
▽経済産業省式辞
▽来賓祝辞
▽経済産業大臣表彰状授与 受賞 者
▽産業技術環境局長表彰状授与 受賞者
▽受賞者代表謝辞
▽閉会の辞

■記念行事(14時30分〜)

▽組織委員長のあいさつ
▽計量啓発標語発表および表彰
▽何でもはかつてみようコンテスト発表および表彰
特別講演(5階メイフェア、15時10分〜)「現代の「おだやかな」気候はいつまで続くのか―古気候学が照らす週去と未来―」中川毅(立命館大学総合科学技術研究機構古気候学研究センター長・教授)

■レセプション(5階ウィラード、17時〜)

▽組織委員長のあいさつ
▽計量啓発標語発表および表彰
▽何でもはかつてみようコンテスト発表および表彰

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 

2019年度計量記念日全国大会開く

経済大臣表彰7名、産業技術環境局長表彰は12名

はかってみようコンテスト、標語の優秀作品・入賞者を表彰

特別講演は「現代の「おだやかな」気候はいつまで続くのか―古気候学が照らす週去と未来―」

 

記念日式典で経済産業大臣表彰等

 第1部の計量記念日式典では、「2019年度(令和元年度)(第68回)経済産業大臣表彰」7名(計量関係功労者:6名、優良適正計量管理事業所:1事業所)、「2019年度(令和元年度)(第12回)産業技術環局長表彰」11名への表彰式が挙行された。(表彰者名は別項

 式典の司会は阿部一貴計量行政室長。来賓を紹介し、宮本周司経済産業大臣政務官が経済産業省を代表して式辞を述べた。動画01 動画02


阿部一貴計量行政室長


宮本周司経済産業大臣政務官


 来賓を代表して内山田竹志計量行政審議会会長(トヨタ自動車代表取締役会長)が祝辞を述べた。


内山田竹志計量行政審議会会長(トヨタ自動車代表取締役会長)

 宮本周司経済産業大臣政務官が経済産業大臣表彰状を6名、1事業所に、渡邊昇治審議官(産業技術環境局担当)が産業技術環境局長表彰状を11名に授与した。(画像

 受賞者を代表して、印南武雄(東京計量士会参与)氏が謝辞を述べた。

 

経済産業大臣が式辞

 宮本周司経済産業大臣政務官は、次のように式辞を述べた。

 計量制度は社会の根幹を支える重要な基盤である。

日受賞の皆様がこの制度を支えてきた。経済産業省は計量器の技術革新や国際的な技術基準の変化に対応しながら計量制度の見直しに取り組んできた。

動はかりを計量法の規制の対象に追加した。指定検定機関を自動はかりの検定に対応できるように見直し、民間機関の参入を促進する。

また国際度量衡総会でキログラムなどSI単位の4つの定義が改定され、経済産業省はこれに対応した。

計量制度がこのような変遷を経ながらも社会基盤としての役割をいっそう果たしていくために官民一体での緊密な連帯をはかり、実効性ある計量行政を実行していく。

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 

はかってみようコンテスト、標語の優秀作品・入賞者を表彰


■計量啓発標語

 記念行事では、鍋島孝敏計量記念日組織委員会委員長(日本計量振興協会会長)があいさつした。


鍋島孝敏計量記念日組織委員会委員長(日本計量振興協会会長)

 公募した「計量啓発標語」は584点の応募のなかから最優秀作品賞1点、優秀作品賞2点、佳作12点が選定され、入賞作・入賞者が表彰された。

【最優秀作品賞】「はかることそれは未来をつくること」高橋愛実(群馬県、高崎市立長野郷中学校3年)

【優秀作品賞】

▽「計量に 裏打ちされた 技術力」小出慶愛(千葉県)

▽「正しい計測、正しい管理 みんなの努力で得る信頼」宇野友裕(神奈川県、JFEスチール東日本製鉄所)

■何でもはかってみようコンテスト

 小学生から公募していた「何でもはかってみようコンテスト」で、91点の応募のなかから最優秀作品賞1点、優秀作品賞3点、奨励賞11点が選定され、入賞作・入賞者が表彰された。

北森俊行審査委員長が、作品の概要を紹介しながら講評した。


北森俊行審査委員長

【最優秀作品賞】「ちょっとした坂やスロープをこえるためにかかる力は?」上島康暉(大阪府泉南郡熊取町立西小学校6年)

【優秀作品賞】

▽「朝と夕方で足の大きさはちがう?」山本光輝(大阪府泉南郡熊取町立中央小学校5年)、山本和輝(同1年)

▽「いろいろなすなでだいじっけん!〜どのすながいちばんはやくみずをとおすかな〜」磯部芳太朗(神奈川県藤沢市立高砂小学校1年)

▽「空気の力でめんぼうを飛ばそう」畔柳遥太(宮城県仙台市立長町小学校4年)

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 

特別講演
現代の「おだやかな」気候はいつまで続くのか―古気候学が照らす週去と未来―
中川毅立命館大学古気候学研究センター長・教授


  特別講演は、「現代の「おだやかな」気候はいつまで続くのか―古気候学が照らす週去と未来―」(中川毅立命館大学総合科学技術研究機構・古気候学研究センター長・教授)。


中川毅立命館大学総合科学技術研究機構・古気候学研究センター長・教授

講演の概要は次のとおり。

 人類が温室効果ガスの排出を今すぐやめない場合、地球の気温は今後の100年間で2〜5度上昇すると言われている。いっぽう地質学者の中には、地球にはもともと備わっている気候変動の「リズム」があり、次の氷期はすでに目前に迫っているはずだと考える人もいる。

 地質学的なタイムスケールで見ると、気候は常に大変動をくり返している。現代の感性では「災害」としか表現できないような事態が頻繁に発生していた時代も、地球の過去にはじっさいにあった。

 そのような時代を、私たちの遠い祖先はどのように生き延びたのだろうか。また現代の暖かく安定な気候は、いったいいつまで続くのだろうか。

 もしそれが終わるとしたら、それはいつ、どのように終わって、そして人間の社会にどのような打撃をもたらすのだろうか。

 未来の予測はいつでも不確かさを多く含んでいる。その中で私たちは、自分たちの未来についてどのように考えるべきなのか、先端の古気候学の視点から提言した。

◇序章:「予測」したがる心▽まとめ(1)本当に劇的でない変化ならある程度予測できる▽まとめ(2)本当に劇的な変化は予知が不可能である可能性が高い

◇第2章:過去の「温暖化」を検証する▽まとめ(3)氷河期は全世界で同時に本当に突然おわった▽まとめ(4)氷河期には気候が「暴れ」ていた

◇第3章:私たちの時代▽まとめ(5)氷河期において農耕は賢明な選択ではなかった▽まとめ(6)今の「安定で温暖な時代」はいつか終わりを迎える

◇最終章:「想定外」の世界を生きる▽それでも生き延びるためのカギは、おそらく多様性の中にある(「想定と対策」には限界がある)

【講師プロフィール】

1968年東京都生まれ。1992年、京都大学理学部卒業。1994年、同大学院修士課程修了。1998年、工クス・マルセイユ第三大学(仏)理学部博士課程終了。Docteur en Sciences(理学博士)2000年、国際日本文化研究センター助手、2003年、ニュー力ッスル大学(英)講師。2006年より現在まで、水月湖年縞国際プロジェクトのリーダー。2009年にニュー力ッスル大学(英)教授。2014年、立命館大学に新設された「古気候学研究センターjのセンター長として帰国、現在に至る。専門は古気候学、地質年代学。2013年、大和エイドリアン賞。2017年、講談社科学出版賞。
【著書】▽『時を刻む湖』(岩波科学ライブラリー、2015年)▽『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーパックス、2017年)

 

レセプション

 第3部はレセプションを開催し、計量関係者が交流を深めた。

 肥田敬夫日本計量振興協会副会長(計量記念日実行委員会委員長)があいさつした。


肥田敬夫日本計量振興協会副会長(計量記念日実行委員会委員長)

 来賓を代表して、渡邊昇治審議官(産業技術環境局担当)と臼田孝産業技術総合研究所計量標準総合センター長があいさつした。


渡邊昇治審議官(産業技術環境局担当)


臼田孝産業技術総合研究所計量標準総合センター長

 乾杯の発声は、豊木則行日本電気計器検定所理事長。


豊木則行日本電気計器検定所理事長

 中締めは、松村徹日本環境測定分析協会会長。


松村徹日本環境測定分析協会会長

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 

記念式典での受賞者

●経済産業大臣表彰受賞者
(7名、敬称略)

■計量関係功労者

▽印南武雄(東京計量士会参与)

▽片桐政信(株式会社環境総合テクノス事業開発室海外事業グループチーフマネジャチー)

▽鴨下裕彦(ヤマヨ測定機株式会社代表取締役社長)

▽関口和弘(内藤環境管理株式会社取締役環境技術部長)

▽廣野徹(株式会社広野代表取締役社長)

▽本川明(株式会社本川鉄工所代表取締役)

<表彰理由>計量関係事業者、計量関係団体の職務において、多年にわたって計量関係事業の発展、計量器の発達・改善、計量思想の普及または計量行政の運営等に尽力し、その功績が顕著である。

■優良適正計量管理事業所

▽株式会社クレハいわき事業所

<表彰理由>適正計量管理事業所のうち、計量管理の実施に特に熱意を有し、かつ、その計量管理実施による成果が顕著である。

2019年度(令和元年度)計量記念日全国大会を開催:2019年11月1日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで

 


●産業技術環境局長表彰受賞者
(11名、敬称略)

■適正計量管理事業所貢献者

▽田中亀仁(トヨタ自動車株式会社計測・デジタル基盤改革部計測実験課課長)

<表彰理由>経済産業大臣表彰を受けた適正計量管理事所における計量士として、適正な計量管理を推進し、その職務を誠実におこなった功績が顕著である。

■その他計量制度の運営等に特に貢献した者

▽荒川敬之(一般社団法人東京都計量協会一般計量士)

▽井上正博(独立行政法人製品評価技術基盤機構技術専門職員)

▽植手稔(愛知県計量士会理事)

▽岡田勝正(大阪計量士会相談役)

▽岡本裕三(大和製衡株式会社産機事業部産機技術部次長)

▽金澤利江(一般社団法人埼玉県計量協会一般計量士)

▽北畠充(鎌長製衡株式会社営業本部東京支店副支店長)

▽高橋均文(一般社団法人福島県計量士会監事)

▽田尻祥子(株式会社イシダ開発管理部開発管理一課技術専門職)

▽為村廣(有限会社中山計量事務所取締役顧問)

▽古家俊雄(一般社団法人兵庫県計量協会一般計量士)

<表彰理由>計量制度の運営等に関して上記の局長表彰対象貢献者と同等の貢献をし、その功績が顕著である。

 

協賛団体

▽日本電気計器検定所▽日本品質保証機構▽化学物質評価研究機構▽日本計量機器工業連合会▽日本分析機器工業会▽日本環境測定分析協会▽日本電気計測器工業会▽日本計量証明事業協会連合会▽全国計量器販売事業者連合会▽日本計量史学会▽日本ガスメーター工業会▽日本ガソリン計量機工業会▽日本硝子計量器工業協同組合▽日本科学機器協会▽日本試験機工業会▽日本圧力計温度計工業会▽宮城県計量協会▽福島県計量協会▽茨城県計量協会▽埼玉県計量協会▽東京都計量協会▽神奈川県計量協会▽愛知県計量連合会▽滋賀県計量協会▽京都府計量協会▽大阪府計量協会▽兵庫県計量協会▽広島県計量協会▽福島県計量士会▽愛知県計量士会▽大阪計量士会
 

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