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日本計量新報 2007年5月27日 (2676号)

計量器事業者は村の鍛冶屋のおじさんとして国民と向き合う

私たち日本計量新報が行う仕事は、社会と国民と計量の世界に従事する人々が必要とする情報を発信し、これによって報酬を得て、業務を継続発展させることである。社会と国民が必要とする計量計測関連情報の発信は私たちがこれまで50年以上にわたって実施してきた本領とするところであり、計量計測情報を発信し報酬を得る事業はその時代の技術状況にあわせて実施していた。国民と社会は生活と福祉の増進や経済の発展のための必要事項として、計量技術を含む計量と計量器が働きをするのであり、この機能が十全になされるために求められる計量計測情報を送り出し利用を得ることが日本計量新報社の業務である。
 日本計量新報社の夢は「計量計測情報をすべての国民、すべての計量器購買希望者に送り届ける」ことであった。新聞紙による計量計測情報の提供には購読料と制作費用のかねあいから、それを送り届ける範囲は計量計測事業ほかに従事する人々に限定されていた。インターネットという情報の新しい道路ができてこれが整備され多くの人々がこの情報の道路、通路を利用するようになると、計量計測情報の供給費用から紙に印刷してそれを送付するという費用が差し引かれるようになった。計量計測情報は日本計量新報社が開設・運営する「今日の計量計測情報ニュース」「計量計測データバンク」「計量器ネット」「計量産業ネット」「web情報総合サイト」ほか二十余のWEBサイト(ホームページ)が情報蓄積庫となり、いわゆるデータベースを形成して、このデータベースは誰でもが何時でも必要なときに閲覧できる情報図書館として機能、情報図書館(データベース)は情報を発信する。
 計量計測情報を毎日三十本ほど新規に送り出す「今日の計量計測情報ニュース」は、日刊日本計量新報として機能する。「計量計測データバンク」は計量知識と計量情報の図書館として機能する。「計量器産業ネット」は計量計測産業関連の事業と事業者に関するデータベースである。「計量器ネット」は計量計測機器のデータベースである。計量計測の世界で活躍する人々や企業の名前が日本計量新報社が運営するWEBサイトを通じて現れるのが多いのは、情報が発信され利用されているからである。「データバンク」の用語検索で「計量計測データバンク」が二十番目ほどで表記され、「計量」「計量器」「計量計測」の用語検索で日本計量新報社のWEBサイトがトップで表記されるのもそれだけ多くの関係情報がデータベースに蓄積され利用されていることを意味する。「web情報」の用語検索で「web情報総合サイト」が、「web情報総合サイト【実用リンク集】何度も使う便利ページ、ニュース・情報サイト、データベースなどを集めた調べ物に役立つ総合リンク集。ビジネスから生活、エンタメまでカテゴリー別にサイトを収集。横断的なニュース検索やジャンル別ランキングリンクも」としてトップで表記される。
 マーシャル・マクルーハンはインターネットが情報インフラとして実現する四十年近くも前にこれを予言している。テレビの普及と社会への影響をみてマクルーハンは「地球は一つの小さな村になる」と考えた。インターネット社会では企業は需要者に対して村の鍛冶屋のおじさんや村のパン屋のおばさんと同じような存在として向かい合うことになる。需要者の感触が企業とその商品を選定させるのであり、ここでは企業が送り出す商品情報その他が大きく機能する。国民生活と経済文化活動が活発に展開されるためには、計量関係の情報がまんべんなくそれを必要とする人々に送り届けられなければならない。そのことは同時に計量器の需要をも拡大することになる。
 計量器の需要拡大は国民生活と産業と文化の発展と結びついており、それは同時に計量器事業者や計量計測の世界で働く人々に仕合わせをもたらす。日本計量新報は、「需要者に向けて発信すること」を実現する。


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