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日本計量新報 2008年6月8日 (2727号)

インターネット社会と情報ゼロコスト時代に対応する

計量計測が実施されており、その正確さが確保され、人々と社会が相互になんのためらいもなく計量結果を受けとめているという状態は平和な社会であり、その平和は計量の社会の仕組みができているから実現されることである。
 平和を実現する計量の仕組みが空気や水と同じようだと表現されるのと同じように、情報をやり取りするための道具であるインターネットの仕組みは社会の重要なインフラとなっていて、まるで空気や水と同じようになっている。世の中はインターネットなしでは機能しない情報社会になっていて、普通の人でも意識しないままにインターネットを利用していることは銀行口座の勘定がカードや通帳をディスペンサーに入れるとすべて済んでしまうことで理解できる。
 インターネットの利用者が急速に増大してインターネットの利用性に革命が起きたのが1995年のこと。それから13年が経過して現在では証券の売買などの取り引きや電子決済、さらにインターネット通販が一般的になっていて、インターネットを使うのが当たり前の世の中になっている。このような形でのインターネットの説明はもっとも基本的なことであり、インターネットは経済社会と人々の生活にもっと密着していて様々な変動を引き起こす要素をもっている。それが分かる人と分からない人があって、分かる人はビジネスなどの発展と成功の要因を多く備えていることになる。
 日本計量新報社の諸事業分野でインターネットやパソコンが作用しておきた変化を順不同で列挙すると次のようになる。
<CODE NUMTYPE=SG NUM=8328>毎週発行される「日本計量新報」はタブロイド判8ページだてで発行されており、この全紙面はpdfファイルの形式で「計量計測データバンク」に掲載され、契約者は何時でもバックナンバーを含めて閲覧できるようになった。
<CODE NUMTYPE=SG NUM=828B>「日本計量新報」の第1面報道記事と論説欄はHTML形式で「計量計測データバンク」に掲載され、誰でもが何時でもバックナンバーを含めて閲覧できるようになった。
<CODE NUMTYPE=SG NUM=9C2F>「日本計量新報」の編集過程で収集した諸情報は「今日の計量計測情報ニュース」という形で毎日「計量計測データバンク」のトップページに掲載されているから、誰でもが毎日新しい計量計測情報を閲覧できるようになった。
<CODE NUMTYPE=SG NUM=5141>計量計測情報は「計量計測データバンク」のサイトに集約して掲載し、そのほか10個以上の専門別の「計量計測機器産業ネット」などを開設・運営することを通じて計量計測情報の需要に細かに対応できるようになった。
<CODE NUMTYPE=SG NUM=5370>「テレワーク」というカタカナ語があり、これは在宅労働という意味であるが、日本計量新報社のさまざまなwebサイトへの新しいコンテンツの盛り込みなどを社外スタッフのテレワーカーと契約して実施するようになった。社外スタッフはインターネットを通じて通信し、インターネットを通じてコンテンツを盛り込む(アップロードする)仕事をしており、停滞しがちであったwebサイトへのコンテンツ盛り込みの作業が社外スタッフの労働による仕組みによって革新された。(コンテンツの加工・作成とアップロードという仕事のほかに、webサイトの総合制作の仕事の分野も社外スタッフが担えるような仕組みをつくっていく構想である)
 以上、ホームページとも呼ばれるwebサイトへの文書などのコンテンツの盛り込みは、すなわち情報の提供・発信であることを理解しておくことが大事である。コンテンツの数ほどにしか情報は発信されていないということであり、企業であればwebサイトには顧客が必要とするあらゆるコンテンツを盛り込むことが求められる。
 「活字人間」という形で規定される人々は、紙に書かれた文書、本の形式の情報という過去の情報の概念にとらわれるためにインターネットがつくりだしているコミュニケーションの新しい能力に気づいていない。
 計量計測分野では機器と機器との計測情報のやり取りとしてのコミュニケーション、機器とオフィスとの計測情報のやり取りとしてのコミュニケーションなど様々なことが実施されていて、計測を得意分野とする企業が流通などの分野で商品管理機器を開発してビジネスを拡張している。
 また、稼働中の工場の計測機器などの諸情報を総合的にコミュニケーションすることを通じてブレなどを補正し、最適な仕組みにすることなどが実施されている。直線運動を回転運動に変換する腕木やリンケージなどを使わないで同じことを軽々と処理するコンピュータの力を利用し、インターネットの力を利用することを真剣に模索する者が世の適者になり得る。
 コストのかかった機械仕掛けの情報伝達が、インターネットとパソコンによってゼロコストで実現できる時代である。


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