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日本計量新報 2009年9月6日 (2788号)

「念ずれば通ず」べくその一念を文書にして世間に公開せよ

一本のコンテンツ(文書)をインターネットの世界に掲載して、それを求める人の用を足すことがホームページの運営である。ホームページはweb(ウェブ)サイトともいう。
 簡便型のホームページとして「ブログ」とか「プロフ」と呼ばれているものもある。運営者の側から毎日「○月○日の日記」という電子メールが届いて、それに手持ちの文書などを書き込んで送り返すと自身の「ブログ」サイトに掲載される仕組みになっているものもある。個人の戯言(たわごと)などには世の中の反響などないのは当然であるから、レスポンスを期待するために運営するブログでは、世の中の必要との兼ね合いを考慮しなければならない。「使わなくなったデジカメ一眼一式3000円で譲渡」とやると、これを目にした人からの購買希望が舞い込む。古物販売には事業登録が要るからヤフーオークションを利用することになる。
 商売とは、世の中に対して私たちはこのような商品を扱っており、それなりに安く提供するうえお買い上げ後のメンテナンスその他のご要望に快くお応えいたしますよ、と知らしめる形式で行われる。こうした活動を、ある特定のエリアや業域、あるいは広域にそして世界規模で行うのが商売である。
 扱う商品の説明をインターネットの世界ですることは当たり前のことであり、企業のホームページは基本的にそうした内容になっている。自社の事業と取扱商品の説明は、誰よりも詳しくなければならないものである。企業のホームページは、そのままその企業の人となりを余すところなく表現していなければならない。
 しかし、実際には企業は自己表現をインターネットの世界でしきれていないことが多い。
 インターネットの世界で自己のビジネスを語り尽くすことは、情報社会ではビジネスの始まりである。インターネットの世界で企業がそれ自体のビジネスを語り尽くすこと、部門がそのビジネスを語り尽くすこと、部門の一人ひとりがその持ち場のビジネスを語りきることが大事である。語る言葉とその文書その他を掲載する場として望ましいのはホームページ(webサイト)本体であるが、ここに一本のコンテンツ(文書ほか)を掲載しようとするとその手続きはブログやプロフなどの5倍ほどの手間暇がかかるから、軽いタッチでいこうとする場合にはブログを利用するとよい。ヤフーや楽天やライブドアなどのプロバイダーが提供するブログの割り当てを得て、即刻にも自己や企業のブログをホームページと併用して運営するとよい。
 人も企業も事業も相手があってできることだ。人に認められて、人に利用されてこその人であり企業であり事業である。
 人に認められ、人に利用されるためになさねばならぬことは数多くあるが、まずは自らの事業に対する意欲と、造り出したり取り扱っている商品の説明をインターネットの世界で過不足なくすることが大事である。思いは文書などの形にしてインターネットの世界で説明することだ。思いの大きさは説明にさまざまな形であらわれ、顧客のこの企業のその商品を買いたいというリアクションを呼び起こすきっかけの一つになる。
 「念ずれば通ず」ることだから、その一念を必ずや形にすべく、インターネットの世界に窓を開くホームページやブログに文書ほかの方式で掲載したい。

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