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日本計量新報 2012年11月25日 (2943号) |
人の健康と計測する装置としての医療機器病気は突然に人を襲う。心臓発作と脳溢血によって生の終結に追いやられる人は多い。痛みが現れない癌疾患の場合は、気づいた時点で手遅れになっている場合が多い。心臓発作、脳疾患、癌によってそれまでの生活を中断されても間もなく普通の状態に復帰する人は多い。罹患したときの心身の苦痛はどれほどであったか。家族がいてその人が一家の働き手であればどんなことをしてでも仕事に復帰するという気持ちが闘病を支える。会社経営者であればいま自分が抜けたら事業の伸展に支障をきたす、という思いが苦しい闘病を支え現場への復帰をもたらす。このように闘って現場復帰した人を周辺に多くみる。老齢になった直木賞作家の五木寛之氏(1932年生まれ)は仏教をさぐり、生と死を正面から見つめるようになって、そうした後の心模様として、今日も生きていてよかった、という状態になっている。 |
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