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日本計量新報 2013年10月13日 (2983号) |
常用漢字表から銑、錘、勺、匁、脹が外れたことを確認する計量の世界の人々が、内閣が漢字使用の目安として定める常用漢字から、計量にかかわりのある銑(せん)、錘(すい)、勺(しゃく)、匁(もんめ)、脹(ちょう)が除去される事態に、はずかしめを受ける思いをしたことは記憶に新しい。2010(平成22)年11月30日に、内閣総理大臣菅直人によって「常用漢字表の内閣告示等について」(新しい「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号))が告示され、ここにはこれまで常用漢字表にあった銑(せん)、錘(すい)、勺(しゃく)、匁(もんめ)、脹(ちょう)はなかった。土壇場でのどんでん返しはおこらずに文化庁のまとめた答申案そのままに新しい「常用漢字表」ができあがった。新しい「常用漢字表」には銑(せん)、錘(すい)、勺(しゃく)、匁(もんめ)、脹(ちょう)の5文字は盛り込まれなかった。計量にかんしては途中まで「斤(きん)」の文字も案にのぼっていたが、08年中ころの審議の過程で、斤(きん)は削除対象から除外されていた。そのまえに制定された「常用漢字表」には質量計のハカリの意味をもつ「秤」(はかり、ひょう)の文字が除外されていて、盛り込まれてはいなかった。 |
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