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日本計量新報 2017年5月21日 (3149号)

通信手段とパソコンが機能して成り立つ現代の社会

出張時に便利だから電子メールの通信に無線方式を使用しているが、月ぎめの容量を超えてしまうと、電子メールはかろうじて使える状態にパソコンの能力は落ちてしまう。インターネットの閲覧となるとページを開く操作をしたのち3時間ほど待つことになる。電子メールを見ようとすると長い間もたもたしているので、パソコンが壊れたか容量の大きな写真が送られてきたのかと疑うことになる。

無線方式の通信サービスの容量が満杯になると上のような通信状態になるのである。それをパソコンの故障か電子メールの設定の誤りと考えて大いに戸惑うことをしてきた。何度か月ぎめの容量を拡大する手続きをしているうちに原因が容量不足であることを心得るようになった。月末になって通信がもたつくようになったら通信容量の不足と思うことである。通信容量は千円単位で一時の間を買うことができるが、直ぐに使い切ってしまうので割高になる。

スマートフォンはパソコンの役割を持つようになり、タブレット端末は簡便なパソコンである。ともに無線通信によってインターネットに繋いで使う。カメラは撮影画像を瞬時にインターネットに載せることができる。受けるのは会社などのメインパソコンであったり、自身のパソコンなどである。スマートフォンもタブレット端末も写真機能がありカメラと同じように画像を転送する。このようなことが当たり前になっているがその当たり前の縁がないままに過ごしていることがある。

パソコンに貯めたデータをプロバイダーに送ってインターネットのホームページを運営する。データを蓄積する場所あるいは機能を専用のコンピュータに担わせる。このコンピュータが故障してデータが消えることが起こる。プロバイダーのデータが吹っ飛び、またそこにデータを送る基地としてのパソコンが完全に壊れるとホームページは消える。日本計量新報が運営していた「Web情報総合サイト」は上のような事故によって消えてしまった。

パソコンが故障しては困るから予備のパソコンを2台ほど用意する。用心のためというよりもしなければならないデータのバックアップを外付けのハードディスクなどでする。このバックアップを怠ることがあり、怠っている状態のときに事故が起こる。バックアップしていないから事故になった。

インターネットへと通信不能になることはパソコンが故障したのと同じ状態になる。今の社会ではインターネット通信とパソコンの2つがあって成り立っているようだ。パソコンが故障したままでは業務ができない。通信手段が、もがれたままでは物事が運ばない。パソコンが壊れたら困ると思っている人は多いが、通信手段が失われることはそれと同じことである。

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