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〈目次〉


 


島津製作所
精密万能試験機「オートグラフAGX―V2シリーズ」
音声操作装置を世界で初めて搭載

 島津製作所は、精密万能試験機「オートグラフAGX―V2シリーズ」5モデルを発売した。価格は、600万円〜(ソフトウェア込み、税別)。目標販売台数は、発売後1年間で国内外合わせて500台(シリーズ合計)。

オートグラフAGX―V2シリーズ

精密万能試験機「オートグラフAGX―V2シリーズ」左:大型カラー液晶タッチパネル搭載モデル(卓上型)、右:標準モデル(床置型)

 本シリーズは、世界で初めて音声操作装置を搭載した試験機。標準モデルに加えて、試験効率を高める「大型カラー液晶タッチパネル搭載モデル」、大型部品の試験が可能な「試験空間幅広モデル」、新素材開発に役立つ「制御装置別置きモデル」など計5モデルを用意。

 本シリーズの優れた性能と幅広いラインナップを活かし、炭素繊維強化樹脂(CFRP)や金属など素材開発や輸送機器関連の研究開発、品質管理に貢献する。

 精密万能試験機は、材料の強度や力を加えた際の変化を測定する強度試験に使用されている。近年、電気自動車(EV)やカーボンニュートラル関連の開発要望が強まったことで、新素材・新構造の部品・製品が増え、強度試験の需要は高まりつつある。その結果、強度試験の普及とともに試験機操作の熟練度が低いオペレーターが増え、操作性と安全性に優れた装置が求められていた。また、試験回数を増やすためにより試験効率の良い装置も必要だった。

 「オートグラフAGX―V2シリーズ」は、試験機として世界で初めて、オペレーターが音声で操作できる。対応言語は日本語・英語・中国語で、特定のキーフレーズを使って指示。音声指示を使用する動作は「試験の開始」「ピーク値(試験結果)の表示」「試験後に開始点へ戻る動作」など25種類から選んで組み合わせることができる。音声指示を使用することで試験効率が向上するとともに、動作時の注意喚起につながる。

 本シリーズは「オートグラフAGX―Vシリーズ」の性能・機能を受け継ぎつつ、より正しく安全な試験環境を実現する。

■新製品の特長

▽試験機として世界初の音声操作装置搭載
 音声操作装置「XV―Talk」を標準搭載。
▽顧客ニーズに応じてラインナップを拡大
 標準モデルに加えて、「大型カラー液晶タッチパネル搭載モデル」「試験空間幅広モデル」「制御装置別置きモデル」などを発売する。
▽「オートグラフAGX―Vシリーズ」の世界最高性能を継承

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電気計測器の中期見通し2022〜2026年度
2022年度全体の売上見込みは前年度比で横ばい

2022〜2026年度の年平均成長率
1・3%増加の見通し

電気計測器の中期見通し2022〜q2026年度

 日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、同工業会の統計データをもとに2026年度までの電気計測器の需要見通しを調査し、「電気計測器の中期見通し2022〜2026年度」を発行した。

■電気計測器全体(国内売上+輸出)の2021年度は6741億円

 電気計測器全体(国内売上+輸出)の2021年度は、全体としては6016億円(前年度比1・3%増)の見込みに対して、実績は6741億円(前年度比13・6%増)と前年度比で805億円の増となった。

 関連するほとんどの業種で新型コロナウイルスによる影響からの回復がみられ、特に半導体製造装置に関係する製品群で見込みを上回り、新型コロナウイルスの影響を受ける前(2018年度)の水準を超える大幅増となった。

■2022年度は合計で6741億円見込む

 2022年度は、合計で6741億円(前年度比0・0%増)と横ばいを見込んでいる。

 新型コロナウイルス流行がもたらした深刻な景気低迷から回復に向かい、カーボンニュートラルやSDGsの達成に向けた投資が増加する一方、海外のロックダウン、ロシアによるウクライナ侵略、為替変動、半導体不足など不安定な要因が残ることが横ばいと見込む要因。

■2023年度以降は電力確保、カーボンニュートラル、SDGs達成に向けた投資の加速に期待するが不安要因も

 電力確保、カーボンニュートラル、SDGs達成に向けた投資の加速などが増加要因だが、一方、ロシアによるウクライナ侵略、材料高騰、再生可能エネルギーの普及による投資のシフトなどが減少要因になることから、2022〜2026年度の年平均成長率を1・3%増と見通した。

■2022年度の「国内売上+輸出+海外拠点売上」は前年度比0・5%増を見込む

 海外拠点の売上を含む「国内売上+輸出+海外拠点売上」の2021年度実績は、前年度比12・4%増の8712億円で大幅増となった。

 2022年度は、前年度比0・5%増の8753億円で、横ばいを見込んでいる。

■「国内売上+輸出+海外拠点売上」2026年度は9360億円を見込む

 2023年度以降は、新しい分野への投資が加速され、2026年度は2021年度比7・4%増の9360億円。

 2022〜2026年度の年平均成長率は1・7%増で推移すると見通した。

■『電気計測器の中期見通し2022〜2026年度』を頒布

 冊子『電気計測器の中期見通し2022〜2026年度』は有料で頒布中。

【発行刊行物】電気計測器の中期見通し2022〜2026年度
【発行日】2022年12月16日
【頒布価格(税込・送料別)】一般:1万1000円、JEMIMA会員:3300円
【目次】序、第1章:本書の使い方、第2章:中期見通しの概要、第3章:電気測定器(一般測定器)、第4章:PA計測制御機器、第5章:電力量計(計器)、第6章:環境計測器、第7章:放射線計測器、第8章:工業会自主統計

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第21回全国計量士大会
2023年3月17日(金)、ウェスティン都ホテル京都で

「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」テーマに

 日本計量振興協会(日計振)は「第21回全国計量士大会」を、2022年3月17日(金)、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で開催する。今回のメインテーマは「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」。

3名のパネラーが経験・課題を発表
計量士を育成するための課題を意見交換

2022年開催の全国計量士大会
2022年(昨年)開催の全国計量士大会のようす

 全国計量士大会は、同会計量士部会の企画立案のもと、計量制度の動向や技術革新に関わる最新情報を提供するとともに参加者相互の情報交換の場を設け、計量士の職域拡大と力量の向上を支援することを目的として開催している。

 本大会のメインテーマは、「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」。

 全国的に計量士の高齢化が顕著にみられ、後任の計量士を育成するために多くの課題を抱えながら乗り越えようとしている。この育成を経て、現場で活躍する若手計量士、既に多くの経験を踏まえて業務に携わっている計量士が活躍している。

 今回は、全国でも数少ない女性計量士の3名が各々が得た経験と課題とを発表し、参加者と意見交換をする。

 法定計量業務である、代検査、指定定期検査機関、適正計量管理事業所の計量管理業務始め、各地区、各団体、での「計量士の育成」に関して、取り巻く最新情報を共有し参加者と意見交換をしながら、一緒に考えていく。

 同会では、この中で得られた成果を関係機関等へ力強くアピールする等、将来に向け、計量士を取り巻く諸課題の解決につなげていくため、一緒に考えていきとして、多数の計量士の参加を呼びかけている。

■意見要望を受付

 同会は、第21回全国計量士大会への意見、要望を受け付けている。意見は事務局で集約し、大会運営及び今後の資料として活用する。様式は問わない。氏名明記の上、電子メール、FAXで、2月20日(月)までに申込先まで送付すること。

《大会概要》

■日時:2023年3月17日(金)13:30〜18:30

■会場:ウェスティン都ホテル京都(〒605―0052、京都市東山区華頂町1〔三条けあげ〕、電話075―771―7111)

【交通アクセス】▽地下鉄東西線「蹴上駅」下車2分=「京都駅地下鉄八条口」から「市営地下鉄烏丸線」最前部車両乗車↓3つ目「烏丸御池」で「東西線」乗換↓4つ目「蹴上」下車約2分※京都駅から合計所要時間約20分▽ホテルシャトルバス=「京都駅」八条口から約25分(毎時40分発、定員11名)※バス乗り場表示板のみあり
主催 :日本計量振興協会

参加費:同会正会員所属計量士6000円、上記以外の方1万円

申し込み方法

 申込書に記入し、2月28日(火)までに電子メール、FAX等で申し込む

定員:170名

申込先・問い合わせ先
一般社団法人日本計量振興協会推進部=〒162―0837、東京都新宿区納戸町25―1、電話03―3268―4925、FAX03―3268―2553、電子メールkb@nikkeishin.or.jp


《第21回全国計量士大会プログラム》

開会:13:30〜

主催者あいさつ:鍋島孝敏(日本計量振興協会会長)

来賓あいさつ:大崎美洋(経済産業省計量行政室室長)

状況報告:「日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況」河住春樹(同会専務理事)

意見交換

○メインテーマ:「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」
▽コーディネータ:吉川勲(京都府計量協会副理事長)
○発表者・意見交換
(1)「若手計量士の活動状況と今後の課題」瀧田佳祐(秋田県計量協会・計量士)
(2)「女性計量士の活動状況と育成の課題」福田佳代(岡山県計量協会計量士部会長・計量士)
(3)「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題」今泉喜樹(福岡県計量協会・計量士)

日本計量振興協会計量士部会委員(敬称略・地区別)

【部会長】金井一榮(埼玉県計量協会、関東甲信越)【副部会長】桑山重光(東京計量士会、関東甲信越)【委員】▽堀田圭一(計量計測技術センター、東北・北海道)▽松山辰夫(愛知県計量連合会、中部)▽吉川勲(京都府計量協会、近畿)▽万福良秋(大阪計量士会、近畿)▽香山泰弘(島根県計量協会、中国・四国)▽末ア繁(福岡県計量協会、九州・沖縄)

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