思えども叶わなかった願い事が、衛星通信の普及によって訳もなく実現する世の中になった。 近年アフリカのエチオピアで電話の普及が急激に進行しているのは、無線通信で人工衛星と基地局が結ばれ、電話回線を引くという難題が除かれたからである。中国の奥地に電話が通じるようになったのも、これと同じである。 ◇ 電話回線に代表される有線通信と同じようなことが、紙媒体の情報伝達の世界でも起きている。 これまで、紙媒体による計量計測情報の伝達が及ぶ範囲は、送り手と受け手の間に様々な障害があるために、メーカーと販売代理店、そして取引のあった顧客という範囲に限定されていた。しかし、インターネットという新しい伝達手段は一般的なメディアの概念を超越するものだ。情報の受発信がきわめて自由で相互通信的、かつ意志的。過信してはならないが、万能に近い。 ◇ 日本計量新報社の願いは、計量計測情報を、求めるすべての人々に円滑にストレスなく送り届けることである。 以前は、紙媒体でなければテレビかラジオというメディアを用いるしかなかった。しかし、放送メディアはスポンサーの流す情報が一方通行である上、放送のためのコストを補う見返りが期待できなかった。 現在は、インターネットが普及して一般の人々が日常的に利用している。「この計量器が欲しい」と思えばインターネットで検索して、一番好ましい売り手を探して購買できる仕組みができている。 日本計量新報社は、あらゆる計量計測情報を世の中の需要者に提供する。計量計測情報における主な需要の実態は、調達・購買のための計量器情報である。そうした情報ニーズに真摯に応え、最適な商品情報と購買に必要な情報の提供に努めている。 ◇ 日本計量新報社の最大の願いは、計量計測情報の求め手に最善の応答をする情報の仲介者、あるいは送り手となることである。このために日本計量新報社では、「計量計測データバンク」を基地として「今日の計量計測情報ニュース」「web版はかり総合サイト(計量計測機器総合カタログ−質量計版)」「はかりネット」「特殊はかりネット」「圧力計ネット」「通販購入ガイド」ほかのwebサイトを総合運営している。これらへのアクセス数は、他を圧している。 細密な計測情報の仲介者および送り手として「計量計測データバンク」「今日の計量計測情報ニュース」など日本計量新報社のwebサイトの果たす役割は重大であり、今後ともこの機能の強化に努めることが社会から求められている。 【計量計測データバンク】http://www.keiryou-keisoku.co.jp/ 【今日の計量計測情報ニュース】http://keisoku-news.jp/
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