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日本計量新報 2012年10月7日 (2936号) |
取引証明のための計量器の正確さを計るのが定期検査「温故知新」という言葉がある。古いこと、あるいはその経緯やそれ相応の知識がなくては新しいことに分け入ることはできない。アインシュタインの相対性理論の偉業もそれまでの物理学の知識がなくてはできなかった。そうかといって大学などで古い過去の知識を大量に教え込めば新しい物事を導き出せるということでもない。過去の知識の修得は前提であり、ある程度までの条件ではあってもそれだけで十分ということにならないのが、教育のジレンマである。品質工学の基礎を築いた田口玄一氏は米国の大学工学部の教育界に接してそのことに啓発されていた。 |
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