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日本計量新報 2013年9月8日 (2979号) |
原子力発電は本質的に安全な発電方式ではない東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の暴走を止めるために大きな役割をした事故当時の福島第一原子力発電所の所長、吉田昌郎(よしだまさお)氏が2013年7月9日、病気のために58歳で死去した。海水によって原子炉圧力容器を冷やす応急的な措置を施し、また原子炉圧力容器を爆発させないために弁を開放することなどを指揮をしてこれを成し遂げたのが吉田昌郎氏であった。全電源喪失している困難な状況下にあって電動で動かしていた弁を手で動かして蒸気圧を開放するベント、そして冷却水路に海水を用いて原子炉を冷す作業は、放射線濃度の異常な高まりのなか決死隊の編成によってなしとげられた。 |
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