2015年5月 3日(3055号) 17日(3056号) 24日(3057号) 31日(3058号) |
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日本計量新報 2015年5月17日 (3056号) |
計量先進国と計量模範国としての日本の計量行政の継続計量法は計量の単位を定め、その単位の精密さが世のなかの求めに応じられる体制を敷くこと、そして国民生活が安定するように特定の部門を中心に計量の取引に不審がもたれないような体制を取ること、である。これを語る言葉はいくとおりかあって細部を追加したくなるかも知れないが大筋はこのようなことだ。計量の単位のことについていえば国によって単位の呼称が異なり、単位の基準が違っていれば学術文化面でも経済取引の面でも困る。フランス革命の以前の西洋の国々は上のようなことであった。メートル法はフランスがつくりだした計量単位の国際規格であり、現代の国際社会はこれを基本にしている。フランスのメートル法の創出とその推奨は単純に科学的見地によるものではなく、フランスの威信を国際と国内に示す意図があった。この企画戦略をその後、ISOという形でとっているのであるが、本質の意義と規模とでは比べることが笑止なほどにメートル法は画期であった。 |
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