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日本計量新報 2007年10月28日 (2697号) |
計量器を買う人は作り手が知っている村の鍛冶屋であって欲しいと考える日本の地名を見ていると新宿、原宿、青山、銀座など全国に同じ名前が沢山ある。新宿は宿場のことであり、原宿と青山などは土地のようすをあらわしており、銀座は貨幣としての金貨・銀貨などを造る造幣地域の名から起きたことであったものがその後繁華街の意味に転じた。原宿、青山、青根、向原などと名が付いてそれで小さな村を形成していた明治以前の日本においては、国の単位は藩であり現在の都道府県の規模よりも土地面積としてははるかに小さなものであった。だから新宿、原宿、青山の地域名称が全国に幾つあっても人々の生活に支障をきたすことがなかった。現代では人の行動範囲が大きく広がって物事を日本規模で考えるようになったので新宿、原宿、青山と地名をカーナビに入力すると間違いを起こしてしまう。 |