2011年9月 4日(2884号) 11日(2885号) 18日(2886号) 25日(2887号) |
社説TOP |
日本計量新報 2011年8月7日 (2881号) |
米国経済とドルの動きは、対応する金の目方で予測できる アメリカ合衆国のFOMC(米連邦公開市場委員会)は2011年8月9日、実質的なゼロ金利政策を2013年なかばまで続けるという声明を出した。アメリカ合衆国の繁栄は、経済の持続的規模拡大が前提になっている。今回の金利0〜0・25%の2年間継続宣言は、米国経済を維持することが目的であることと照らすと、米国経済に踏ん張る力が大きく減じていることを明らかにするものである。 ドル発行権の乱用は、金とのバランスを変化させる。通貨制度としては、ドルと金の兌換(交換)は廃止されたが、基軸通貨としてのドルの地位は、最終的には実体的な価値が失われない金によって補償されざるを得ないからである。対応する金の量が減少すれば、ドルは基軸通貨としての独裁的地位から滑り落ちることになる。 |
※日本計量新報の購読、見本誌の請求はこちら |