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日本計量新報 2011年11月27日 (2895号) |
キログラムの定義が変更されても現場計測の方法は変わらない この世に存在する全ての物質には、質量がある。質量とは、物体そのものを構成する物質の量である。地球や宇宙の如何なる空間であっても、物質の量は変わらない。質量は、普遍的な国際計量標準を作り出すための世界共通のルールである国際単位系(SI)の7つの基本単位の一つで、表示にはkgが用いられている。 国際キログラム原器も各国のキログラム原器も、長い日時の間には錆やゴミの付着などで極々わずかな値の変動が生じる。国際キログラム原器は、前回の測定では洗浄にともない60μg(0・00000006kg)の変動があった。現在の定義では、国際キログラム原器の質量(洗浄直後の質量値)が変化すれば、それに応じてキログラムの質量値が変わってしまうという困った状態にある。 |
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