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日本計量新報 2012年6月17日 (2921号) |
正しさの確認作業の妨げをする「不確かさ」という用語 数字がモノを語ることは本当だろうか。日本の内閣支持率は小泉純一郎内閣が劇場型政治を演じた事例を除くと、就任直後のご祝儀人気ということでの高い支持率の後に徐々に支持率を下げて10%程度に落ちる。この数字の動きは内閣が悪いからということではなくて国民の内閣に対する気分感情の動きの一般法則としてみることができるのではないか。何やかやとさまざまな事柄がテレビやラジオや新聞やインターネットを通じてかしましく報じられると、その報道の度合いにつられて聞き手の頭脳は飽和してしまい、強く影響されているといって良いようである。そのような視聴者の意識調査の結果が世論として扱われ、またその結果が絶対であるかのように、是非を断じるという状況にあるのが現在の日本だ。 |
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