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日本計量新報 2012年6月24日 (2924号) |
4度目になるデフレ経済とその前の3度を確認する 現在の日本経済はデフレに陥ってここから抜け出すのに難儀をしている。円高は日本のデフレがもたらす現象であり、20年のあいだ経済規模の伸びがなければ企業業績も家計収入も減退するから、国や地方公共団体が少し支出抑制をしたくらいでは不足を補えない。そのうえ不況下の財政出動を繰り返してきているのだから、国と地方公共団体は極度の財政困難になった。収入の自然増によって国の借金を帳消しにすることは難しいから増税をしてこれを補足することになる。消費税が5%という状況は他国に比べれば小さいからこれを10%にして対処することができそうに思われる。他の税とくみあわせた税全体との対比がされるべきではあるが、消費税を5%から10%にして対処することで上手くいくのならそれはすばらしい。しかし、ここには想像を超える苦難があり、国の税の構造を支出とともに変えていかないと同じことを繰り返すことになる。消費税増税が苦痛をその場しのぎする麻薬と同じように作用することになる。 |
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