| 2015年7月  5日(3063号)  12日(3064号)  19日(3065号)  26日(3066号) | 
|  社説TOP | 
| 日本計量新報 2015年7月12日 (3064号) | 
| 計測はユーザーが成し計測器はユーザーのためにある現代を生きる真面目な人ほどテレビとラジオが流すニュースに強く影響され、いま大事なことは報道されたニュースの内容だと思い込む。政治、経済、社会、生活、スポーツといった分野をわずか5分か15分で語るニュースは物事の本質に触れない皮相であることが多い。円の価格は幾らだと円安を報じ、株価が幾らだと騒ぐ。円の価格も株価も毎日値が付いておりそれは小波のように動き、時には大波になるが、テレビは何が大事であるか知らないのでバブルになればなった後で大騒ぎをし、デフレがつづく現状をまともな形では把握できない。このようなことだから、円価格と株価を日々報道することで経済の動きを伝えたことにするという狡(ずる)い態度で通すことになる。そのようにして伝えられるわずかな情報によって人々の政治や社会などの物事への理解が形成される。 | 
| ※日本計量新報の購読、見本誌の請求はこちら |